どうも、ライターのTです。

フードテックメディアを開設してから、どんな記事を書けばいいのか悩み過ぎて、今日まで来てしまいました。

いきなり専門的な記事を書こうとしても、私自身、フードテックについてまだまだ知らない事だらけ…

社会全体で見ると、「そもそも”フードテック”とは?」から入る方圧倒的に多いと思います。

そんな方と一緒にスタートを切りながら、“フードテック”について知識と理解を深めていけるような記事を一番はじめにつくりたいと思い、第一弾は“フードテック”についてご紹介していきます。

フードテックとは?

「フード(Food)」と「テクノロジー(Technology)」を組み合わせた言葉で、最先端のテクノロジーを駆使して、食の抱える社会的な課題の解決や、食の持つ可能性を広げる技術や産業のことを言います。

実は「テクノロジー」と組み合わさった言葉は他にもまだあります。

フィンテック「Finance(金融)」+「テクノロジー」

ITの技術を使ってを新たな金融サービスや付加価値を生み出す技術。

ヘルステック「Health(健康)」+「テクノロジー」

AIやIoT、ウェアラブル端末などのデジタル技術を用いて、予防や治療に取り組む技術。

このように私たちの日常生活に密接に最先端の技術が密接に関わってきています。

フードテック”はその中でも「食」に深く関わってきます。

生きる上で「食」は欠かす事ができないからこそ、“フードテック”が今どういった動きをしているのか…関心を持つ事が必要になってきます。

食が抱える課題

世界規模で巨大なマーケットと化し、今後も市場が拡大していきますが、それに伴って直面する様々な課題が存在します。

代表的な課題をご紹介します。

①食糧不足

世界の人口増加にあわせて食糧の需要と供給のバランスが崩れる可能性があります。

地球の総人口は、2030年には85億5100万人に達するといわれています。すべての人々が豊かな食生活を送るためには、当然相当の食糧が必要になってきます。

供給側にスポットを当ててみると、温暖化に伴う気候変動により、農業は漁業において収穫量のばらつきや減少が生まれることも懸念されています。※台風や干ばつの影響による作物の生産性の低下、平均気温の上昇によって野菜や果物の生育不良

このような、十分な食糧を生産できない状況に対し、最先端の技術を使って、生産量の増加や生産性の向上に貢献できると期待がかかっているのです。

②飢餓問題

国連の発表によると、飢餓に苦しむ人は約8億人以上です。その多くは発展途上にある貧しい国の人々であり、今日食べる物にも困っている状況だといわれています。その上、今後さらなる人口増加も発展途上国が中心になるといわれており、飢餓問題はより深刻になってくることが予想されます。

飢餓問題が起きる要因は実に様々で、食糧を得られるだけの十分なお金を持っていない、栄養価のある食糧が手に入れられない、保冷・保存ができる設備の不足、などなど。これらの課題を解決するために“フードテック”では栄養バランスの取れた食糧や、長期保存ができる食糧の開発が急務となっているのです。

③フードロス

食糧不足で苦しむ人々がいる一方で、フードロス(食品廃棄)の増加が起きている事も向き合わないといけない課題のひとつです。

大量生産された食糧が買われず売れ残り、そのまま賞味期限が過ぎて廃棄される量が多く、消費者も余らせた食品を廃棄することに躊躇いがない傾向にあります。

飢餓とフードロスという正反対の事象が起きている=発展途上国と先進国の間で食のバランスがしっかり保たれていないことも証明でもあります。

そうしたアンバランスさを解消し、世界的な食糧均衡を保つ使命を“フードテック”は担っているのです。

④菜食主義

「ベジタリアン」や「ヴィーガン」と呼ばれる菜食主義も広がり、肉や魚からタンパク質を摂取しない人が増えているのも、フードテックが重要視される背景のひとつです。菜食主義の人々も、栄養バランスの取れた食生活を送る必要があります。

フードテックの普及にともない、植物由来の肉(代替肉)が開発され、野菜を主食としながらもタンパク質を取ることができるようになってきています。今後は、さまざまな食生活にあわせて栄養バランスを考慮した食品が誕生していくかもしれません。

フードテック導入による変化

フードテックが導入される事で、どのような変化が起きるのかご紹介していきます。

食品の製造

ロボットアームを使っての調理や配膳、皿洗いなどを行う機械など、すでに実用化しているところもあります。人為的なミスの防止や人経費削減、衛生面からも飲食店でさまざまな機能を持つロボットが導入される事でしょう。

代替肉の製造

肉、卵、乳製品などの動物性の原料を使わずに水や小麦、大豆、エンドウ豆といった動物性タンパク質を多く含む食用肉が開発されました。味や見た目も本物に限りなく近く、宗教上の理由で牛や豚の肉を口にできない方や、健康上の問題で口にできない方でも栄養を摂取することができます。

新食材の開発

人口的な食材だけでなく、まったく新しい食材の開発も“フードテック”が担っています。ミドリムシを粉末にしたクッキーやドリンクや必要な栄養がすべて取れるグミ、昆虫食が注目を集めています。

また、「完全食」と呼ばれる少量で健康的に過ごせるだけの栄養素を摂取できる食品も登場しています。

まとめ

SDG’s(持続可能な開発目標)で掲げられている目標のひとつに、フードロス対策があるため、“フードテック”はSDG’sを達成するためのテクノロジーとして注目が集まっています。

さらに社会貢献性が高くかつ成長性が認められ、成長と安定が望める分野ですので、色々な企業が参画する動きがあったり、世界中の投資家がフードテックビジネスにを投資しています。

Vユーアイとしても、“フードテック”は進出したばかりの未開の地。しかし、まだまだ進んでいける可能性がありますので、“フードテック”を通して、より多くの方に認知して頂き、世界の食事情を改革できる一助になれればと思っています。